俺ってば、おもしろいことが大好きで。
たとえば、バッターボックスに立って、凄い玉を打ち返す瞬間とか、
サードで、強い玉が飛んでくるときに、頭より先に身体が反応して捕った瞬間とか。

…いつもむっつりとしてる奴が、不意に破顔した瞬間とか。



お気に入り。



「阿部ーーーーっ!!!」

練習を終え、みんなが着替えしたり喋ったりしてる中、
俺は着替えしてる阿部の背中に飛びついた。
びくっと振り返るその顔はいつもどおり、眉をしかめ、たれ目が鋭く俺を睨む。

「…なんだ」
「特に用はないっ」
「…田島、おまえなあ…」

困ったような、怒ったような表情を浮かべ、俺の頭をクシャっと撫でる。

あったかいその手は、俺のお気に入り。

「三橋は?」
「あいつならまだ花井たちと外で喋ってる」
「そうなんだー。残念っ!」
「お前、三橋と仲いいよな」

気の無いようにそう呟いて、天然どうしだから気が合うのか?と俺を見下ろすけど、
…阿部ぇ、気づいてる?
ちょっと悔しそうにしてるその顔。

「おんなじクラスだし、あいつ面白いから好きだぜ!」

嘘は言ってないよ?
あいつってば、ぐしぐししてるのも、ほわほわしてるのも、ウヒウヒしてるのも、全部面白いんだもん。

「でも、阿部のほうがもっと好きだぜ?」
「…ぅぐ」

顔を覗き込んでそういうと、阿部は顔を赤くして尻ごんだ。
そんな阿部も面白くて好きさ。

「…おまえ、どうしてそういうこと恥ずかしげも無く言えるかな…」
「なんでさ、本当のことじゃん?」

ピョン、と抱きついて、その厚めの唇に軽くちゅっとしてやる。
いつも思うけど、阿部ってば隙ありすぎ。
こんな簡単に唇奪えちゃえるもん。

「ば、ばか!!!」
「俺にも言って?」
「はぁ?」
「それ笑え?」

脈絡も無くそういい、ウヒ、と笑うと、一瞬つられてにぃ、と笑った。
…やっぱり、すごくイイ顔!

「阿部の笑い顔!大好き!!!」
「……!」
「俺の顔はどう?好き?」

首に手を回し、ニコニコと笑顔を張り付かせて顔を近づけた。
阿部は真っ赤になって俺を剥がそうと肩をつかむ。

「なーんでだよーーー阿部ーーすっきだぜーーーー」
「うるさいっ!」


こうしてじゃれてるときの、阿部は、俺のもんだぜ!ってきになって尚好き。
…本当は全部、こっちを向いて欲しいけどさ。


いまはまだこのままで。





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2005/03/20

タジアベです。
阿部の笑った顔が大好きです(誰も聞いてねえ)
ミハ←アベ←タジ、かな?
でもちゅうまでは許してるとか言うアベ…
この先、やつらが進むことがあるのかどうか。
…田島エロいからなー(そんな勝手に…
阿部、貞操の危機?!(ヲイヲイ